もっと便利なWebのために
 -音声/マルチモーダル技術とTV応用-

http://www.w3.org/2010/Talks/0730-yokohama-forum-ka/

Kazuyuki Ashimura <ashimura@w3.org>
30 July 2010

Seoul

W3C紹介
 - 5分でわかるWorld Wide Web Consortium

Web技術国際標準化の重要性

Standardization for Web

W3Cホスト

W3Cを共同運営する,3つの研究機関

- アメリカ: マサチューセッツ工科大学(MIT)
W3C/MIT
- フランス: 欧州情報処理数学研究コンソーシアム(ERCIM)
W3C/ERCIM
- 日本: 慶應義塾大学
W3C/Keio

日本もWeb標準の策定/普及に貢献してます!

W3C/慶應ホスト: 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス (大学院棟 4階 τ45号室)

W3C/Keio in Keio SFC

HTML5 IG JP
  - 黒船 (=HTML5) 来襲

そして,全てが変わる...

HTML5 ≒ HTML + CSS + JS APIs  (GoogleのHTML5ROCSサイト)

HTML5 新機能の例

Video & audio:
Flash等のプラグイン不要で動画や音声の再生
Canvas:
2次元画像のお絵描き
Web Storage:
ローカルクライアントでのデータ保存
Web Sockets:
双方向かつ全二重通信
Web Workers:
マルチプロセス

HTML5の抱える問題

拡張性:
名前空間を使わずに機能拡張
様々な User Interface への対応:
GUI以外の入出力モダリティ (音声,手書き認識等)
様々な機器や目的:
PC以外の機器での応用 (家電機器,印刷,電子書籍等)
機能の絞り込み (Profiles/Modules/Widgets):
各種産業界からの要請 (家電機器,モバイル機器等)

Visual WebからMultimodal Webへ
 - HTML5だけじゃないWeb技術 :)

- マルチモーダルWeb

マルチモーダル・マッシュアップ

GUI as IM for home network

Multimodal Web実現のための技術

  1. MMIアーキテクチャ
    • Web上で利用する様々な入出力デバイスを,透過的かつ統一的に扱うためのフレームワーク
      • 各クライアント機器上で入出力機能を制御する「モダリティ・コンポーネント」
      • プリケーション全体の処理を制御する「インタラクション・マネージャ」
  2. ライフサイクル・イベント
    • モダリティ・コンポーネントとインタラクション・マネージャ間でやりとりされる,データ通信のためのユニバーサルな API (Prepare, Start, Done等)
  3. EMMA

Multimodal Webの課題

マルチモーダル時代のアクセシビリティ:
- 様々な機器ごとに異なる入出力/処理能力
- 言語ごとに異なる自然言語処理
- 様々なモーダルを組み合わせる際の操作感統一
- 利用者ごとに異なるニーズの違いへの対応

ワークショップによる課題明確化

Conversational Applicationsワークショップ
- 6月18-19日,米国ニュージャージーでワークショップを開催
- 世界中の専門家と,対話的Webアプリケーションについて議論
- 現状のメカニズムの課題や不足する機能を洗い出し

さらなる可能性
 - Semantic Web技術応用

- 機器,利用者,自然言語ごとに異なるニーズへの対応

mmi and semantic web

MultimodalへのOntology応用
 - 各デバイスが自発的に情報提供

MMI and Semantic Web with device info

そして家電応用へ
 - Web on TV Workshop

web on TV workshop
募集要項 (英語):
http://www.w3.org/2010/09/web-on-tv/
日程 & 会場:
2010年9月2-3日 慶應義塾大学三田キャンパス
申込締切:
2010年8月6日
ワークショップの目的:
Web技術,放送技術および機器制御技術をより高い次元で統合化するための課題明確化

ワークショップの次に何をするか

まず第一に:
- ワークショップ・レポートの作成 :)
そして次に:
- ワークショップ・レポートの内容にもとづいて,WG, IG もしくは XG を作成
- 既存のW3C内外の各種グループ(WG, IG, XG, 他の標準化団体)と連携
- より高次元の技術統合化について引き続き議論し,標準化

 

是非,ご参加ください! (W3C会員でない方にもご参加いただけます)

そして,是非,W3C会員として
国際標準化へご参加ください!

Web標準,そしてW3Cの活動にご注目ください

世界へ情報発信し,ご一緒にWebの可能性を拡大させていきましょう

WGへの参加:
国際標準仕様作成に直接参加し,アイデアを盛り込める!
詳細情報の入手:
一般には公開されない実装に必要な詳細情報を,会議やメーリスから取得できる!
専門家との議論:
長年標準仕様策定に関わってきた各国の専門家と議論して,問題点を解決できる!

W3Cへのご参加方法

  1. まず,W3Cの会員になってください
  2. そして,各種仕様を策定するワーキンググループへご参加登録ください

 

会員種別に応じた 年会費

Full Member (フル会員)
総収入が年間 57.5億円以上の営利組織
会費年額: 740万円
Affiliate Member (アフィリエイト会員)
上記以外の組織 (非営利組織を含む)
会費年額: 85万円

W3C活動の重要ポイント
 - 特許方針

Royalty Free Licence

もう一つのご参加方法: まずは日本IGへ!

Japanese IG

日本IGの活動

日本IGのメリット:
- 日本語による議論 (言語のバリアを排除)
- 国内のWebコミュニティにおける国際標準化活動の促進・普及
キックオフ会議 - 2010年1月22日:
- 150名のご参加
- ブラウザ・ベンダ様四社によるパネルセッション (Opera, Mozilla, Microsoft, Google)
今「熱い」話題 - 電子書籍応用と縦書レイアウト:
- W3C内での連携 (国際化, CSS, 日本語レイアウト)
- 今後,韓国,台湾,中国等との連携も?

ありがとうございました

お問合せ先:

慶應義塾大学 SFC 研究所 W3C
〒252-8520 神奈川県藤沢市遠藤 5322
電話: 0466-49-1170
Fax: 0466-49-1171
email: keio-contact@w3.org
担当: 一色, 吉澤, 芦村

Q&A: W3Cに期待されるものは?

- Webを良くするために何が必要でしょうか?

- 例えば,以下のようなご要望を伺うことが多いですが,その他に何か?

全般的に:

Q&A: W3Cに期待されるものは? (続き)

Visual Webに対して:

Q&A: W3Cに期待されるものは? (続き)

Multimodal Webに対して:

Semantic Webに対しては?

 

付録A: W3Cご案内情報

現在,正式版は英語ですが,どうぞご活用ください

説明ページ:
http://www.w3.org/Consortium/join
W3C全般:
http://www.w3.org/Consortium/about-w3c
日本語版W3C活動概要:
http://www.w3.org/2009/04/w3c-keio-chronology/leaflet-200811.pdf

付録B: 入会手続きご案内

入会手続きは3ステップになっております.

  1. まず,お申し込みページからステップ1を送ってください.すると米国MITの本部からメールが参ります.
  2. その後、ステップ2へ進み,契約書をやり取りして手続き完了.

※ご注意:

付録C: その他関連情報

- W3C全般について:

- 標準仕様策定活動について:

- 特許方針について: